Excelのスパークライン機能でセル内に小さなグラフを作成しよう

みなさん、Excelのスパークラインという機能をご存知ですか?
スパークラインはExcel2010から実装されており、わたしがExcel研修の講義をする際にスパークラインの作り方や設定方法を解説すると「知らなかった」「便利ですね!」「へぇ〜」という声を聞くことが多いので、改めて記事にしようと思います。

Excelのスパークラインとは


スパークラインとは、「データの推移をビジュアル化したセル内に表示する小さなグラフ」のことです。
この機能はExcel2010以降に実装されています。
(Excel2010,Excel2013,Excel2016で、Mac版Excel2011にはありません。)

表は細かなデータを見るのに役立ちますが、表は「直感的に、すぐに、わかりやすくデータの推移を見ること」には向いていません。
そういった場合はグラフが役立つのですが、グラフを作成するには設定など少し面倒。
参考:Excel2016の新グラフの種類と使いかたを解説!

このようなケースにスパークラインという機能が役立ちます。

スパークラインの種類は3種類


スパークラインのグラフは3種類あります。
      1.折れ線グラフ
      2.棒グラフ
      3.勝敗グラフ

スパークラインの作成方法と手順


では、スパークラインの作成手順をみてみましょう。わたしが使用しているバージョンはExcel2016です。
今回、ウェブサイトから得られたデータ(表)をスパークラインにしてみたいと思います。

ウェブ担当者の方向けに言うと、
Googleアナリティクスから得られたチャネルごとのセッション数推移をエクスポートしたものをスパークラインにしてみたいと思います。

このような表があったとします。

「10月から3月の推移をみたい」「何月が一番多かったのか」をチャネルごとにみようとすると表のみでは少しみづらいかなと思います。

では、H列にスパークラインを作成してみましょう。


上記画面はMac版Excel2016ですが、Windows版のExcel2016、それ以外のExcelバージョンでもほぼ操作は同じです。

手順1.スパークラインを表示させたい部分を範囲選択します。(今回はH2:H9が範囲です)
手順2.[挿入]タブをクリックします。
手順3.スパークラインの”縦棒”をクリックします。

上記手順を操作すると、以下のようなダイアログボックスが表示されます。
スパークラインのダイアログボックス あらかじめ選択しておいた範囲が”スパークラインを配置する場所”に入っていることを確認しましょう。


手順4.スパークラインのデータ元となる範囲を選択します。(今回はB2:G9が範囲です)

「ok」ボタンをクリックするとスパークラインが出来上がります。

スパークラインの入っているセルがクリックされているとExcelの画面上部にあるタブに「スパークライン」タブが表示されていることがわかります。
「スパークライン」タブでは、色の変更、その他各種設定をすることができるようになっています。
一番多いところを目立たせたい場合は、頂点(山)にチェックをつけ、色を変更するとわかりやすくなります。

そうすることで、各項目(各チャネル)ごとの10月から3月までの推移と、一番訪問者数の多かった月をすぐに判断することができるようになります。

さいごに


Excelのスパークライン機能いかがでしょうか?
わたしはデータ分析もする機会が多いのですが、「得られたデータから効率的に読み取ること」は重要だと思っています。
効率的に、瞬時に判断することができるようになるスパークラインは便利な機能と思いますので、ぜひ活用しましょう。

Excel2016に関する情報は「Office2016.jpサイト」に記事がありますので、そちらもご参考にされてください。

Excelに関する研修トレーニング


Excel(エクセル)研修
MOS資格 Excel(エクセル)研修

この記事を書いた人

富田一年(Kazutoshi Tomita)株式会社アイクラウド代表取締役

大学卒業後、大学生向けにコンピュータ、資格関連などの教育に従事。
その後、企業向けの研修講師、企業内のウェブマーケティング/制作責任者、ECサイト運営責任者を経て独立。

■2011年 株式会社アイクラウドを設立。
「コンピュータとインターネットをすべてのひとが利活用できる生活を」経営理念とし、Web解析や企業向けの教育ビジネスを展開。

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