エクセル上達のカギは関数にあり?苦手意識を持つ社員とデータ分析との接点作り

エクセル上達のカギは関数にあり?苦手意識を持つ社員とデータ分析との接点作り
社員がもう少しエクセルや関数を使いこなしてくれたら業務効率が改善されると思っていませんか? しっかりとした研修を受ける機会が比較的少ないオフィス系ソフトは、スキルアップがその人の興味や意欲に左右されやすいといえるでしょう。

今は昔、Office95が登場する前から働いていた人にとって、エクセルやワードは仕事の進め方を大きく変えました。その頃に社会人デビューした40代半ば、そしてそれより上の世代の中には、今もITやパソコンが苦手という人が少なくないかもしません。

そこで今回は、苦手意識からエクセルをなかなか使いこなせないという人に、関数やデータ分析の有用さを理解してもらえるような話題を提供したいと思います。これから先、ますますデータが重視される時代に、少しでもデータ集計や分析に親しんでもらえたら幸いです。

この記事の内容

  • エクセルの関数は難しい? 敬遠する人や初心者が戸惑う理由
  • ビジネスに精通したベテラン勢の勘ほどデータの裏打ちが強みになる
  • ビジネスの現場では誰もがデータサイエンティストになっている?
  • データサイエンス力の向上を目指すならはじめの一歩が大切

エクセルの関数は難しい? 敬遠する人や初心者が戸惑う理由


エクセルに対して苦手意識を持っている人はミドルシニア(50代)に多いといわれています。冒頭に触れたとおり、Office95が登場する前から会社員として働いていた世代です。想像してみていただきたいのですが、ある日突然「今日からこれを使うように」といわれ、使い方もよく分からないツールを目の前に置かれたら、戸惑わない人はいないでしょう。当時、パソコンは高価でインターネットも今ほど普及しておらず、難しそうという印象を抱くにはおそらく十分だったと思われます。

「エクセルを使いこなせない」「関数が使えたら便利そうだけど、たくさんありすぎて何を使ったらいいかわからない」「プログラミングするようで難しそう」など、自由がきいて多機能、高性能だからこそ、エクセルは何から始めていいかわからないという声があります。数字や英語が苦手という意見もあると聞きます。

そのような苦手意識や「○○そう」という思い込みが、実はエクセルを遠ざけている原因かもしれません。エクセルはスキルに合わせて学ぶことが大切ですが、機会に恵まれなかったのかもしれません。今からとなると、新しいことを習得するスピードが若いときほどではないでしょうし、得意ではないことや興味がないことに努力を払うのは、簡単ではないでしょう。

ビジネスに精通したベテラン勢の勘ほどデータの裏打ちが強みになる


関数など、エクセルを始めとするパソコン操作は苦手かもしれませんが、まだまだ働き盛りの50代には、ほかの世代にはないものがあります。それは、長年にわたって蓄積された豊富なビジネス経験や、それらを通して培ってきた勘です。

勘といってしまうと頼りないものに聞こえるかもしれませんが、五感を活用したデータ収集とその分析に基づく予測ということもできるでしょう。その違いは、個人の頭の中でおこなわれているか、パソコン上でおこなわれているかとしたら言い過ぎでしょうか。

個人の頭の中にある情報を外から見ることはできませんが、データにすれば共有することができ会社の財産になります。エクセルを敬遠する人には、その人なりの理由があるでしょうから、ここで一旦視点を変えて、無理にエクセルを学ばせないという方向で考えてみましょう。

顧客の声を拾ってくるのが得意な人材とデータ集計や分析が得意な人材と切り分けて考えれば、チームとして活動させるという考え方があることが見えて来ます。適材適所を考慮し、人材を組み合わせることで、チーム力を強化するという方向性です。

例えば、エクセルを敬遠する一方で勘の働くベテラン社員と、ビジネス経験は少なくてもデータ集計や分析が得意な若手というように、できることを出し合う関係作りを試してみる価値はあるのではないでしょうか。データに裏打ちされたベテランの勘は、会社にとって大きな強みになるに違いありません。

ビジネスの現場では誰もがデータサイエンティストになっている?


データサイエンティストという言葉を聞いたことがある人事マンは多いでしょう。データ化された膨大な人々の言動を分析し、ビジネスの課題の発見や解決方法を提示する仕事で、膨大なデータから特定の傾向や性質を見い出し、仮説を立てて予測、その予測を検証します。

近年注目され、そのような人材の採用や育成が求められていることは、改めてお伝えするまでもないかもしれません。外部人材を採用する場合には自社ビジネスの理解度が、内部人材を育成する場合には、スキルが気になるところでしょう。どちらのコストを安いと考えるか次第です。

統計学のバックグラウンドがあることが望ましいとされていますが、ビジネスの現場では、多かれ少なかれ誰もがやっていることなのではないでしょうか。いずれにしても、重要になって来るのは、自社のビジネスをどれだけよく理解しているかという点だろうと思われます。

データサイエンス力の向上を目指すならはじめの一歩が大切


社内の人材であれば、自社のビジネスに詳しいはずです。データサイエンティストという肩書きがなくても、同じようなことを得意とする人や、業務上の必要に迫られている人にとっては、データ加工や分析は重要なことであり、学ぶ意欲が高いでしょう。

この記事に登場する勘頼みのベテラン社員とデータ集計や分析が得意な若手社員という構図は、比較的多いパターンです。両者をチームとすることで接点を作り、ベテラン社員にはエクセルの処理能力の高さとそれが自分のビジネスの役に立つことを知ってもらうところから始めて、エクセルに興味を持たせるというのはいかがでしょう。若手社員には関数を使った中級以上のデータ加工や分析の習得を目標とすることもできます。

エクセルは、スキルに応じて多様な使い方ができるソフトです。エクセル研修では、基本操作やグラフ作成、関数、ピボットテーブル、データ分析など、研修内容を細分化して集中的に学んでいくことも可能です。弊社では、御社に必要なデータ加工や分析方法は何か、それを発見するところからお手伝いし、課題解決に向けたプランをご提示することにも対応します。よろしければ一度ご相談ください。

この記事を書いた人

吉野竜司|Ryuzi Yoshino株式会社アイクラウド 代表取締役CEO

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