講義の印象を決めているのは、講師といっても過言ではありません。したがって、弊社に研修講師としてお迎えする方には相応のものを求めています。今回は、弊社が設けている採用基準はどのようなものなのか、採用プロセスにおいて講師の何を見ているのかについてお伝えします。研修会社選びの参考としていただけましたら幸いです。
この記事の内容
- アイクラウド講師陣による研修を受けた受講者からの声
- 技量を確認するのに欠かせない研修講師採用プロセス「実技選考」
- 重視している研修講師に必要な3つの教える能力
アイクラウド講師陣による研修を受けた受講者からの声
論より証拠というわけではありませんが、まずは弊社アイクラウドが誇る研修講師陣の評判を受講者アンケートからお察しいただきたいと思います。当然ながら、アンケートの抜粋は同一講師や講義ではなく、多岐にわたっていることをご承知おきください。
■受講者アンケート(抜粋)
「ありがとうございました。用語の解説等非常にわかりやすかったです。計算問題が非常に苦手なので、重点的に見直したうえで試験に挑みたいと思います」(2020年3月)
「本日もわかりやすい例を用いて説明していただいたので、大変有意義な講義になりました。特に自分たちで課題を解いていくことで、説明していただいたことを実践することができ、より深く学べることができました」(2020年5月)
「言葉だけ知っていて具体的にイメージできていないことが先生のわかりやすい『たとえ』でストンと理解できました。ネットをウロウロする前に本来『知っておくべき』ことについて多くのハードルを越えることができました。感謝申し上げます」(2020年6月)
「先生の講義が大変分かりやすく、楽しかったです。受講者への目配りもきめ細かく、初心者が何を不得手とするかを熟知されていると感じました。私の出来は芳しくありませんが、しっかり復習して仕事に生かしたいと思います。先生のご活躍もお祈りします」(2020年6月)
手前味噌と揶揄されるかもしれませんが、弊社の研修講師陣には「わかりやすい」「たとえが身近」「一段と理解が深まった」などの評価をいただくことが多いです。次に、そのような講師陣が一体どのような採用プロセスを通過してきたのかご紹介します。
技量を確認するのに欠かせない研修講師採用プロセス「実技選考」
弊社では研修講師の募集要項や採用プロセスを公開しています。したがって、どのような人材を求めているか、そこからある程度判断することが可能です。しかし、今回はもう少し具体的に、特に面接後の実技選考について詳しくお伝えしていきたいと思います。なお、現在、弊社で活躍していただいている研修講師陣は、ほぼ全員が手本となる講師の研修を聴講、もしくは講義アシスタントを経ています。
■書類選考(保有資格)
- Office系:MOT(Microsoft Office Trainer)
- ウェブマーケティング系:ウェブ解析士マスター
■実技選考
書類選考と面接を経て、その次に待っているのが実技選考です。アシスタントとして1~2回、講義に入っていただきます。技量を図るのはもちろんこと、アイクラウドの講義姿勢を肌で感じ取っていただくことも重要な目的のひとつだからです。
回数にバラつきはありますが、2回ほどで60~70%の方が退場されます。個人向けパソコンスクールなどの講師やインストラクター経験のある方にご応募いただくこともありますが、法人研修での登壇経験があることを必須としているため、弊社ではあまり評価に結びつきません。
法人研修経験が豊富な方の場合、状況が許さずに、まれにアシスタントを経ずにメイン講師をお任せすることがあります。しかし、それは例外的な対応です。アシスタントの代わりに、10~15分の模擬講義をお願いすることもありますが、通常は、アシスタントを通してその方の技量を確認させていただいております。
重視している研修講師に必要な3つの教える能力
前述したように実技選考に重点を置いているのは、弊社が研修講師求める適性、もっといえば教える能力に長けているかを見極めるためです。それは、端的に申し上げて、次の3つに集約されると考えます。
■研修講師に求める3つの教える能力
- 難解なことを簡単な言葉で説明できる
- 早口で話さない
- 自分ではなく、受講者の時間で進行できる
応募者の方の中には、難関とされる資格をたくさんお持ちの方もいらっしゃいます。そのこと自体は素晴らしいことなのですが、スキルが高くなると説明も難しくなる傾向があり、それはわかりやすさから遠ざかってしまうことになります。
自分よりもわかっていない人を相手に理解を促すのですから、難解なことを簡単な言葉で説明できることは、講師という仕事において非常に大切なスキルです。
分かりやすさの前提となる「聞き取りやすさ」につながるのが、早口で話さないことです。できるだけたくさんのことを伝えたい、ひとつでも多くのことを理解してもらいたいという思いから、早口になる方がいらっしゃいます。しかし、理解をするのは受講者にほかなりません。その点を踏まえているかどうかが話し方に表れると考えます。
受講者のペースに合わせられるかという点も、同様です。たとえば、受講者がメモを取る時間や考える時間、ワークに取り組む時間など、講師が話す合間に適切な間を取ることができるかともいえます。このことには、受講者の表情やうなずき、質問などから、理解がどこまで進んでいるかを推し量るスキルも含んでいます。
まとめ
弊社の研修では、知識はもちろんのこと、課題や実践というワークを通して知っていることが腑に落ちることを大切にしています。したがって、講義の要となる研修講師には、知識や経験だけでなく教えるスキルの高さが求められます。保有資格や経験の長さなどからくる知識量や講師としてのノウハウに加えて、デジタル人材を育成するということに社会的な意義を見出しているかどうかともいえるでしょう。
ご縁があって研修講師に就いていただいている皆さんのインタビューを掲載しています。お時間のあるときに、ぜひご一読ください。